「さくら」通信
苫小牧市議会議員桜井忠のブログ
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6月議会 質問原稿−10
8.紙のまち
⑴ .王子製紙について
① 最後に紙のまちについてお聞きいたしますが、まず最初に王子ホールディングが5月22日発表した、2020年上期に苫小牧工場N-5号マシンを停止し、クラフト紙の製造ラインに改修した上で21年度から生産開始をするという件に関して何点かお聞きいたします。苫小牧市にとって王子製紙は明治43年苫小牧工場開業以来、一寒村とも言える町と共に順調に発展し、その後大日本再生紙、現在の日本製紙他の製紙業、及び関連産業が張り付き、後年、日軽金や出光、トヨタなど多業種に渡る工場が誘致されましたが、間違いなく製紙業と共に発展してきたまちであります。特に王子製紙の新聞紙生産は世界一を記録し、まさに紙のまち苫小牧の核になってきました。それだけにマシンの転換はどのような考えで行われるのか、苫小牧市の発展に直接結びつく問題です。まずは市の認識をお尋ねいたします。
②確かに王子が言われるように、若い人は携帯電話の情報や地デジ対応のテレビでどんどん情報を得ることができますので新聞離れが起きているというのもわかります。ですからマシン転換もいよいよ来たかという感じがしないわけではありません。そこでデジタル化の影響で紙の国内需要は、この10年間でどのくらい減少しているのでしょうか。
③わかりました。次にこの話を王子からどのように説明されているのでしょうか、詳細にされたのか、新聞発表程度の説明なのかお尋ねいたします。
④今回の発表は苫小牧工場だけでなく、富岡工場やエフテックス江別工場のマシン停止と共に発表されました。しかも苫小牧工場以外は停止が決まった以外、どう転換するのかという発表はなく、しかし配置転換などで人員削減は考えていないとのことです。しからば苫小牧工場には現在580人が勤務していると言われていますが、今後この数字はどう推移していくのか。全く今後変わらないのか、例えば江別工場などから移転を受け増えていくのか。またまた現状での解雇などはしないが新人を抑制する中で自然減を図っていくのかいかがでしょうか。
⑤今回の転換で港に関する輸出入、または移出入の数字は大きく変化はあるのでしょうか、港湾の実績ついてお考えをお聞かせください。
⑥次に観光の分野に関わりますが、苫小牧市を紹介するときに、世界最大の新聞用紙生産工場と言ってきましたが、年間最大90万トンの新聞用紙を製造できる能力が20万トン減って70万トンになるということですが、この数字でも世界最大の新聞用紙生産工場ということができるのでしょうか。因みに2位はどこで何トンの生産能力を持つのでしょうか。
⑦この転換工事に概算で150億円が投入されると聞いていますが、そのうち地元経済に与える影響はどのくらいと考えているのかお答えください。直接地元発注額もあるでしょうが、例えば東京等の大手機械メーカーに発注されたとしても、それらの社員や下請け企業が苫小牧に宿泊するとして、飲食代やホテル代などの経済効果もあると思いますのでお尋ねいたします。
⑧反面現在王子構内で働く下請け、孫請けの会社がたくさんありますが、N-5マシンの停止、20万トンの生産減少ということになり、新たなクラフト紙生産があったとしても下請け企業全体の雇用が守られるのか。そこのところはいかがでしょうか。
⑵ .日本製紙について
① 次に日本製紙についてお尋ねいたします。今聞いた王子製紙の発表よりさらに衝撃的だったのが日本製紙が王子の発表よりちょうど1年前の2018年5月28日の勇払工場の洋紙生産停止の発表でした。停止後はセルロースパウダー生産や木質バイオマス発電所を作ることが考えておりましたが、まずはこの件、発表から1年経って、いかがなっているでしょうか。
② この発表前は勇払工場の正社員は240人、協力企業を含めると500人が働いていたといいます。来年の1月に生産設備の停止と言いますから、あと半年後になりました。その時配置転換が決まった人や退職を決めた方、工場に残る方などどういうふうになると見込んでいるのでしょうか。
③ そうなると来年1月以降勇払や沼ノ端地区の人口に及ぼす人口に影響が出るものと思います。特に勇払は日本製紙に取って代わるものがない存在感、日本製紙あっての勇払といっても過言でないと言われていますが勇払の人口は2000人と言われていますが、これがどうなっていくと予想されるのでしょうか。また、人数だけでなく年齢構成はどうなっているのでしょうか、私は高齢の方が目立つような気がするのですがいかがでしょうか。
④ さらに人口が大幅に減った場合、地域経済に及ぼす影響はどう抑えているのでしょうか。
⑤ また地域の小学校や中学校の存続はどう考えているのでしょうか市教委の考えをお尋ねいたします。
⑥ 私も地域に長年愛された、多くの卒業生を出してきた学校ですから、人口が減ったからすぐ止めろと言うつもりはありません。ただ、中学校の場合、部活動なども大切な教育の一環として大切ですので、その点人数の少ない学校を見直さなくていいのかということについてもう一度お答えください。
⑦ 生産設備の停止は物流業界に大きく影響を及ぼします。トラック業界やRORO船の運行、苫小牧港の実績にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
⑶ .紙のまちとしての取り組みについて
① 今聞いたような内容を元に「紙のまち」としての取り組みについて質問いたしますが、私は室蘭出身ですので鉄の街として4基の高炉を持ち、人口18万人を数えた繁栄する室蘭も知っていますし、反面、鉄鋼業の衰退と共に室蘭も衰退し、現在は人口8万人台と往時の半分以下になってしまうのも見てまいりました。それだけに、まちの性格を1つの業種に絞り込んで言うのは危険だと思います。ですから「紙のまち」という看板はそろそろ下ろしてみるという考えはないのでしょうか。
②和紙の町と言うと越前や東秩父、五箇山、身延など日本各地にありますが、大工場ではなく家内工業のように家の一部に工房があり、生活と紙生産が一体化しています。しかし苫小牧市は大工場の中で生産されていますので、観光客も工場見学に訪れる少数の方を除きほとんど紙のまちの実感がなく、苫小牧に住んでいる人でも生産現場を見たことがある方は少数です。
また今回紙のフェスティバルも今年限りで終わると聞いています。どうしても「紙のまち」と言う看板を下ろさないとしたなら、紙のフェスティバルに代わる市民を巻き込んだ企画は何かあるのか、例えばで言うと製紙会社に紙を提供してもらって市内高校書道部に書道パホーマンスをしてもらう。全道規模の書道パフォーマンスコンクールでもいいです。紙飛行機で小・中学生に時間の部、距離の部で競ってもらう。紙のファッションショーはやっていますが、さらに紙の器や鍋を使った料理コンクールなど考えればいろいろあると思いますが、そのような行事等を行っていく必要があるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
⑴ .王子製紙について
① 最後に紙のまちについてお聞きいたしますが、まず最初に王子ホールディングが5月22日発表した、2020年上期に苫小牧工場N-5号マシンを停止し、クラフト紙の製造ラインに改修した上で21年度から生産開始をするという件に関して何点かお聞きいたします。苫小牧市にとって王子製紙は明治43年苫小牧工場開業以来、一寒村とも言える町と共に順調に発展し、その後大日本再生紙、現在の日本製紙他の製紙業、及び関連産業が張り付き、後年、日軽金や出光、トヨタなど多業種に渡る工場が誘致されましたが、間違いなく製紙業と共に発展してきたまちであります。特に王子製紙の新聞紙生産は世界一を記録し、まさに紙のまち苫小牧の核になってきました。それだけにマシンの転換はどのような考えで行われるのか、苫小牧市の発展に直接結びつく問題です。まずは市の認識をお尋ねいたします。
②確かに王子が言われるように、若い人は携帯電話の情報や地デジ対応のテレビでどんどん情報を得ることができますので新聞離れが起きているというのもわかります。ですからマシン転換もいよいよ来たかという感じがしないわけではありません。そこでデジタル化の影響で紙の国内需要は、この10年間でどのくらい減少しているのでしょうか。
③わかりました。次にこの話を王子からどのように説明されているのでしょうか、詳細にされたのか、新聞発表程度の説明なのかお尋ねいたします。
④今回の発表は苫小牧工場だけでなく、富岡工場やエフテックス江別工場のマシン停止と共に発表されました。しかも苫小牧工場以外は停止が決まった以外、どう転換するのかという発表はなく、しかし配置転換などで人員削減は考えていないとのことです。しからば苫小牧工場には現在580人が勤務していると言われていますが、今後この数字はどう推移していくのか。全く今後変わらないのか、例えば江別工場などから移転を受け増えていくのか。またまた現状での解雇などはしないが新人を抑制する中で自然減を図っていくのかいかがでしょうか。
⑤今回の転換で港に関する輸出入、または移出入の数字は大きく変化はあるのでしょうか、港湾の実績ついてお考えをお聞かせください。
⑥次に観光の分野に関わりますが、苫小牧市を紹介するときに、世界最大の新聞用紙生産工場と言ってきましたが、年間最大90万トンの新聞用紙を製造できる能力が20万トン減って70万トンになるということですが、この数字でも世界最大の新聞用紙生産工場ということができるのでしょうか。因みに2位はどこで何トンの生産能力を持つのでしょうか。
⑦この転換工事に概算で150億円が投入されると聞いていますが、そのうち地元経済に与える影響はどのくらいと考えているのかお答えください。直接地元発注額もあるでしょうが、例えば東京等の大手機械メーカーに発注されたとしても、それらの社員や下請け企業が苫小牧に宿泊するとして、飲食代やホテル代などの経済効果もあると思いますのでお尋ねいたします。
⑧反面現在王子構内で働く下請け、孫請けの会社がたくさんありますが、N-5マシンの停止、20万トンの生産減少ということになり、新たなクラフト紙生産があったとしても下請け企業全体の雇用が守られるのか。そこのところはいかがでしょうか。
⑵ .日本製紙について
① 次に日本製紙についてお尋ねいたします。今聞いた王子製紙の発表よりさらに衝撃的だったのが日本製紙が王子の発表よりちょうど1年前の2018年5月28日の勇払工場の洋紙生産停止の発表でした。停止後はセルロースパウダー生産や木質バイオマス発電所を作ることが考えておりましたが、まずはこの件、発表から1年経って、いかがなっているでしょうか。
② この発表前は勇払工場の正社員は240人、協力企業を含めると500人が働いていたといいます。来年の1月に生産設備の停止と言いますから、あと半年後になりました。その時配置転換が決まった人や退職を決めた方、工場に残る方などどういうふうになると見込んでいるのでしょうか。
③ そうなると来年1月以降勇払や沼ノ端地区の人口に及ぼす人口に影響が出るものと思います。特に勇払は日本製紙に取って代わるものがない存在感、日本製紙あっての勇払といっても過言でないと言われていますが勇払の人口は2000人と言われていますが、これがどうなっていくと予想されるのでしょうか。また、人数だけでなく年齢構成はどうなっているのでしょうか、私は高齢の方が目立つような気がするのですがいかがでしょうか。
④ さらに人口が大幅に減った場合、地域経済に及ぼす影響はどう抑えているのでしょうか。
⑤ また地域の小学校や中学校の存続はどう考えているのでしょうか市教委の考えをお尋ねいたします。
⑥ 私も地域に長年愛された、多くの卒業生を出してきた学校ですから、人口が減ったからすぐ止めろと言うつもりはありません。ただ、中学校の場合、部活動なども大切な教育の一環として大切ですので、その点人数の少ない学校を見直さなくていいのかということについてもう一度お答えください。
⑦ 生産設備の停止は物流業界に大きく影響を及ぼします。トラック業界やRORO船の運行、苫小牧港の実績にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
⑶ .紙のまちとしての取り組みについて
① 今聞いたような内容を元に「紙のまち」としての取り組みについて質問いたしますが、私は室蘭出身ですので鉄の街として4基の高炉を持ち、人口18万人を数えた繁栄する室蘭も知っていますし、反面、鉄鋼業の衰退と共に室蘭も衰退し、現在は人口8万人台と往時の半分以下になってしまうのも見てまいりました。それだけに、まちの性格を1つの業種に絞り込んで言うのは危険だと思います。ですから「紙のまち」という看板はそろそろ下ろしてみるという考えはないのでしょうか。
②和紙の町と言うと越前や東秩父、五箇山、身延など日本各地にありますが、大工場ではなく家内工業のように家の一部に工房があり、生活と紙生産が一体化しています。しかし苫小牧市は大工場の中で生産されていますので、観光客も工場見学に訪れる少数の方を除きほとんど紙のまちの実感がなく、苫小牧に住んでいる人でも生産現場を見たことがある方は少数です。
また今回紙のフェスティバルも今年限りで終わると聞いています。どうしても「紙のまち」と言う看板を下ろさないとしたなら、紙のフェスティバルに代わる市民を巻き込んだ企画は何かあるのか、例えばで言うと製紙会社に紙を提供してもらって市内高校書道部に書道パホーマンスをしてもらう。全道規模の書道パフォーマンスコンクールでもいいです。紙飛行機で小・中学生に時間の部、距離の部で競ってもらう。紙のファッションショーはやっていますが、さらに紙の器や鍋を使った料理コンクールなど考えればいろいろあると思いますが、そのような行事等を行っていく必要があるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
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プロフィール
HN:
桜井忠
年齢:
70
性別:
男性
誕生日:
1954/02/03
職業:
苫小牧市議会議員
趣味:
書道
自己紹介:
大東文化大学経済学部卒
職歴 苫小牧市議(4期)、前苫小牧市長、元代議士秘書
室蘭市出身
職歴 苫小牧市議(4期)、前苫小牧市長、元代議士秘書
室蘭市出身
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