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「さくら」通信

苫小牧市議会議員桜井忠のブログ

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天皇陛下のお言葉

天皇陛下が今日お言葉を述べられた。生前退位を暗にほのめかしたものだった。世間での高齢者をみても体が若い時のようにはいかないし気力も続かない。もちろんボケる人もいるし、ボケないまでもいろいろな変化がある。そうやって考えると、今陛下は高齢の中で天皇としての国事行為や、被災者をはじめ全国の行幸、そして私事となる神事など国民に必ずしも明らかにされていない行事。いくら陛下の仕事を少なくしたと言っても未だ莫大な仕事です。日本国憲法や皇室典範に規定されていないことではありますが陛下が安寧に過ごされる環境を整えることが象徴天皇が言えないことだからこそ、国民がなさなければならないことではないでしょうか。
私は陛下と一度だけ会話をしたことがあります。それは有珠山噴火後の被災地への行幸でお見送りをした時のことでした。お泊りのホテルの玄関前に出口側から室蘭市、苫小牧市、登別市、伊達市、白老町‥‥という順番に前が市長、後ろに議長が並びます。そうして北海道の担当者から「陛下には話しかけてはなりません。お尋ねされたら答えてください。」との説明がありました。そうこうすると北海道知事と道議会議長が先導されて天皇陛下と皇后陛下がエレベーターを降りてやってきます。最初に町村長がお会いになるわけですが、もうお年を召した町長は黙っていられません。北海道の説明があったにもかかわらず声をかけます。「陛下昨日は被災地へ行幸いただきありがとうございました。」虻田の町長だったと思うが声をかける、そうなると堰を切ったように皆声をかける、ある者は園遊会へ招待のお礼、ある者は叙勲のお礼‥‥。そうした時私のところに来られたが、私は道の説明の通り黙っていた、そうすると陛下が「こちらは」と私に向かっていった。私は「苫小牧市長でございます。」と答える、そうすると陛下が「苫小牧はどうですか」とお尋ねになる。「はい、苫小牧市は順調に発展しております」。首を縦に振りながら「そう」と微笑む。そうすると次に美智子皇后から「介護保険は順調に行っていますか。」と尋ねられた。私は「介護保険は順調に推移しております」と答えた。「是非お年寄りを大切にしてくださいね」と言われた。私は深く頭を垂れた。それは心の底からの尊敬の気持ちから自然と出たものだった。それほど天皇陛下と美智子皇后陛下の言葉や態度には穏やかな中にも力があった。
また皇太子殿下とは国体の時に昼食会で森前総理や馳文部政務官、高橋知事などとご一緒していろいろとお話をさせていただいた。日高昆布の話や映画「北の零年」に出てくるイナゴの被害、北海道はトノサマバッタなので被害が大きかったこと、手稲にその時のバッタの卵を埋めたバッタ塚がある話などした。馳代議士から「苫小牧市長は物知りですね」と言われた。皇太子は本当に正直な好青年という感じがした。
新たな皇室、皇族の姿は時代の変化とともに変えてはいけないものもあるが、老いながら生きなければならない時代変えなければいけないものもあると思う。少なくとも私はそう思う。
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プロフィール

HN:
桜井忠
年齢:
70
性別:
男性
誕生日:
1954/02/03
職業:
苫小牧市議会議員
趣味:
書道
自己紹介:
大東文化大学経済学部卒
職歴 苫小牧市議(4期)、前苫小牧市長、元代議士秘書
室蘭市出身

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