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「さくら」通信

苫小牧市議会議員桜井忠のブログ

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落陽−1

先日、吉田拓郎の代表作の1つである「落陽」に出てくる、実在の「じいさん」の足跡を辿る道を歩いてみた。そのことを書こうと思うのだが少し長くなるので、文章を分けて書き込みたい。まず最初は「落陽」と兄弟曲(と私は思っているのだが)の「襟裳岬」について描いてみたい。なお内容は専ら私の独断による評価であることをお断りしておく。
 1974年(昭和49年)1月、「襟裳岬」が発売された。演歌歌手として一番脂の乗った森進一が歌い、当初は拓郎の字余り的な歌が会社に評価されず、B面になるところだったのだが何とか両A面として発売されたのだが、大ヒットとなり、その年のレコード大賞など賞を総嘗めし、紅白歌合戦の大トリともなった。その際女性軍のトリは島倉千代子の「襟裳岬」だった。
 ただしかし、その頃のえりも町ではあまり森進一の「襟裳岬」の評価は高くなかった。それは歌詞のサビのところで「えりもの春は何もない春です」というところ。えりもの人は「確かにえりもの冬は何もないけどよ」と思いながらも「東京からちょっと来た人に言われたくない。」「そんなことわざわざ大きな声で言わなくてもいいだろう。」という感情だったのだろう。
 よくご当地ソングが流行りますが、それらの場合、作詞家は街に招かれて接待を受ける。そして町内のいいところを見て歩いて1つの詞を作る。そういう場合何か物語を作ってその歌詞の中に町内のいいところを謳い込んでいく。だから、それなりの表現とはなるけれども、「襟裳岬」のような直接的な謳い込みはしない。これは岡本おさみさんが招かれたのではなく、自分の足で歩いた中で「他所者」だけに描けた感性だったのだと思う。
 今は、えりも町の方々も評価は変ってきた。森進一の「襟裳岬」がレコード大賞を取る位に襟裳岬をPRしてくれたからだろう。歌詞の最後に「遠慮はいらないから、暖まって行きなよ」、何にもないけれども人の心の暖かさがある。貧しい寒村だけれども、お金に換えがたい温かい心がある。岡本さんはそのことを言いたかったんだと町民が気が付いてきたのだと思う。
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プロフィール

HN:
桜井忠
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1954/02/03
職業:
苫小牧市議会議員
趣味:
書道
自己紹介:
大東文化大学経済学部卒
職歴 苫小牧市議(4期)、前苫小牧市長、元代議士秘書
室蘭市出身

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